ミリタリーファッションが好きな方なら、誰もが一度は聞いたことのある「M-47」。
フランス軍で1947年から採用されたミリタリーパンツのことで、1960年代までは、実際に軍服として使われていました。M-47という名前は、採用年の1947年に由来しています。
現在では、そのデザイン高く評価され、若者から大人まで、幅広い世代から愛されるファッションアイテムとなっています。(マルジェラの話は今回は保留笑)
とはいえ、20年近く生産されていただけあって、生産時期やものによってデザインや色合いは様々。本当にお気に入りのM-47に出会うためには、しっかりと年代や違いを知っておくのがベストでしょう。
ということで今回は、M-47の前期後期の違いや、色合いの違い、サイズ感や洗濯に関する情報を一挙にご紹介します。これからM-47の購入を検討している方は、ぜひ最後まで目を通してみてくださいね。
Contents
M-47パンツ前期・後期の違い
M-47には、1947年から1950年代までに生産された「前期」モデルと、1960年代に生産された「後期」モデルがあります。
名前だけでなく、デザインや細かいディティールも異なるので、まずは前期後期の違いを押さえておきましょう。
- シルエット
- ウエストボタン
- 生地
- 色合い
前期が極太、後期が太めのシルエット

前期と後期を比較してみると、一番に目が行くのがシルエットの違い。どちらも、太めのストンと落ちたシルエットではあるものの、前期は極太、後期は太めという印象。
前期の方がミリタリー感の強い感じがしますが、ここは好みでしょう。
ウエストボタンの数は前期が2個、後期が1個

前期と後期で、ウエストボタンの数も異なります。縦に2つボタンが付いているのが前期、ボタンが1つなのが後期です。
また、ボタンの素材は、メタルボタンと樹脂ボタンの2種類。ただし、前期後期それぞれの細かいマイナーチェンジの中で変化したものなので、ボタンの素材だけで前期後期と見分けるのは難しそうです。
色合いは前期がオリーブ、後期がカーキが多い

前期は、黄色味の強い「オリーブ」、後期は、緑の強い「カーキ」を感じさせる色合いが特徴です。
ただし、色合いはものによって様々で、後期の初期(移行期)に生産されたものの中には、前期と似たような色のものがあったりするので、色合いだけで判断するのは難しいですね。
生地は前期が厚め、後期が薄め
前期モデルは、デニムと同じ「ツイル生地(綾織)」が採用されているため、分厚めなのが特徴です。ツイル生地は、丈夫で破けにくく、柔らかいので履き心地も◎。
反対に後期は、薄く柔らかい風合いの「ヘリンボーン生地(杉綾織)」を採用しています。ヘリンボーン特有の模様や風合いが楽しめるのも後期モデルならではです。
その他の細かい違い
前期高貴の主な違いを4つご紹介しましたが、他にも細かい違いはあるようで、前期はタグがステンシルで後期は布タグとか、あるらしいです。
追求していけば、本当に細かいデザイン(ポケット部分とか)の違いも出てくると思うので、キリがないですが、今回は前期後期を見分ける主な違いということで上記の4つに絞りました!
わかんねー!って方は、お店の人に聞くのが一番ですよ。
M-47のサイズ感は?サイズ表記はインチじゃない!
続いて、サイズ感はサイズ表記についてご紹介していきます。
サイズ感は大きめ!ロールアップや裾上げ必至
大前提として、軍パンはジャストサイズで探さない方が良いです。と言うか、ほぼほぼでかいサイズなので、大きめに履くことになります。
M-47も例外ではなくて、ほとんどが大きめのサイズなので、ベルトで絞って履くことになります。また、レングスもかなり長いので、ロールアップするか裾上げが必要になります。
ロールアップすると良い感じに足元にテーパードが効くので、現代っぽいシルエットになるのでおすすめですよ。
サイズ表記は左がレングス、右がウエスト

右と左の数字でサイズが割り振られ、左がレングス、右がウエストになります。結構誤解されがちなんですが、ウエストのサイズはインチ表記ではありません。
「サイズ13と31だったら、13の方が小さいでしょ!」と思って買うと、真逆の結果に陥るので注意が必要です。
細かいサイズは以下の表から。ただし、個体差があるのであくまでも目安程度に。
サイズ | ウエスト | 股上 | 股下 | ワタリ | すそ幅 |
13 | 77cm | 33cm | 70cm | 33cm | 23cm |
31 | 77cm | 34cm | 78cm | 33cm | 23cm |
33 | 84cm | 34cm | 78cm | 34cm | 23cm |
35 | 91cm | 40cm | 78cm | 38cm | 26cm |
ちなみに、洗濯すると1サイズ小さくなるので、ウエスト1cm 股上1cm 股下4cm程度縮むことを押さえておきましょう。
M-47パンツは古着屋やオークションをチェック!
M-47パンツは、1947年から1960年代にかけて生産されたパンツで、現在は生産されていません。そのため在庫に限りがあり、特に前期モデルのデッドストック(新品未使用)は滅多にお目にかかれません。
2019年6月現在、M-47を入手する方法は以下の3つ。
- 古着屋さんで入荷されるのを狙う
- オークションやフリマアプリで探す
- 楽天で探す
サイズや色合いにかなり個体差があるので、個人的には古着屋さんに実際に行って購入するのがおすすめです。どうしても安く買いたい時や、古着屋さんが近くにない人は、ネットでの購入も検討してみてくださいね。
ちなみに、楽天でも発売されているようですね。ただし、色合いや年代などが記載されていないものが多いので、本記事の見分け方を参考にしてみてください。
M-47パンツの値段は13,000円〜20,000円前後
値段はだいたい、13,000円〜20,000円あたり(2019年6月現在)でしょうか。ただし、前期のデッドストックや、人気のあるサイズ、状態の良いものなど、ものによって値段も上下するので一概には言えません。
また、最近ではM-47自体がとても人気なので、在庫が少なくなってきているようです。さらに、希少なパンツになってしまえば、値段が釣りがることも考えられますね。
M-47カーゴパンツのリメイクモデルも多数
ファションアイテムとして、人気を集めるM-47。数ある人気ブランドが放っておくはずもなく、M-47をモチーフにしたカーゴパンツが多数発売されています。
もちろん、これらは「偽物」というわけではないので、古着に抵抗があったり、値段が気になるかたは、そういったリメイクモデルを購入するのも1つの方法ですよ。
まとめ
今回は、フランス軍M-47パンツの前期後期の違いやサイズ感などをご紹介しました。
先述していますが、サイズ感や色合いは個体差があるので、できるだけ現物を見て購入するのがおすすめです。
ネットで購入するという方も、店舗で購入する方もぜひ本記事を参考に、お気に入りのM-47を探してみてくださいね!